こんにちは。ちょこざえもんです。
春になるとよく聞くあのことば。
なんか学校でも習ったような…。
「春眠暁を覚えず(しゅんみんあかつきをおぼえず)」
そうそう!よく聞きますよね。
なんとなく意味はわかるけど…
そもそも何なの?
漢文みたいだけど、詳しい意味は?
誰が言ったの?
どこから来た?
今回はそんな疑問に答えつつ、この言葉の意味と使い方についてみていきます。
この言葉の正体
まずは、この言葉の意味からみていきましょう。
意味:春の夜は心地よいので、朝になったこと気づかず眠りこんでしまうということ。
*暁を覚えず→夜が明けたのに気づかず、うっかり寝過ごしてしまった |
みなさんも体験したことあると思いますが、確かに春は暖かく過ごしやすい気温で、朝はもちろん日中も昼寝したくなってしまいますよね。
「春」の「あるある」をうまく表しているこの言葉、実はある漢詩の一節なのです。
その詩の全文がこちら↓
春眠不覚暁 (しゅんみんあかつきを覚えず) 処処聞啼鳥 (しょしょ ていちょうをきく) 夜来風雨声 (やらい ふうのこえ) 花落知多少 (はなおつること しぬたしょうぞ) |
全文の意味
春の眠りはとても心地よくて
夜が明けたのも気づかずに 不覚にも目が覚めなかった
あちらこちらで鳥の鳴き声が きこえてきたことで 朝になったことに気づいた
そういえば、昨夜は風が強く 雨も降ったようだ
せっかくきれいに咲いた花だけど 昨夜の雨と風でどれくらいの花が 散ったことだろう |
全文を通して読むと、春の情景が目に浮かぶなんともセンス抜群の詩でしょうか。
この詩を書いた人と用例
この詩を書いた人は・・・
猛浩然(もうこうねん)(689-740年)という、中国唐代の代表的な詩人で、自然の風物をうたうのが得意だそうです。
さて、ここからは実際にこの言葉をどのように使っていくかみていきましょう。
「最近、朝方も暖かくなってきてついつい昼まで寝そうになってしまうよ。まさに春眠暁を覚えずだね。」
「もう3月でだいぶ暖かくなってきましたね」
「ええ、朝は暖かくて気持ち良くなってしまい寝過ごしそうです」
「春眠暁を覚えず、ですね」
会話の中だとこんな感じで使います。
ただし!!この言葉を使うときは注意点があります。
あくまで、「春」の「朝」に寝過ごしてしまうという意味なので、そのシチュエーションの時期と時間に気をつけましょう。
また、春の日中にウトウトと眠くなることはありますが、正確には春眠暁を覚えずではないので気をつけましょう。
会話では、詩の一部を使っていますが、この詩の全体を知っていればそこから話を盛り上げることができるし、また春という季節を言葉で表すことでより春がどういう季節かイメージがつきやすく感覚的にも捉えやすくなるのではないでしょうか。
少し応用ですが、英語で表すとどうなるのかみてみましょう。
・In spring one sleeps a sleep that knows no dawn
・Springs nights are the perfect temperature for sleeping so it’s easy to oversleep |
*one:みんな、人
*dawn:夜明け
*temperature:気温
*oversleep:寝過ごす
個人的にですが、最初の方がことわざっぽく英語にまとめられている気がします。
二番目の方は、日本語のことわざの意味を英語で説明した感じですね。
日本が大好きな海外の方に話してみると喜ばれると思うので、頑張って英語で話してみてはどうでしょうか。

出典 Wikipedia
まとめ
いかがだったでしょうか?
今日は、「春眠暁を覚えず」の意味と使い方をご紹介しました。
それでは本日も、最後までお付き合いいただきありがとうございます。